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15日間でギブアップ、陳前総統がハンスト終了


ニュース 社会 作成日:2008年11月28日_記事番号:T00011895

15日間でギブアップ、陳前総統がハンスト終了

 
 陳水扁前総統がとうとう食べてしまった!国務機密費の着服容疑などで逮捕され、台北看守所に収監中の陳前総統は27日、「政治迫害」抗議のために収監初日から続けていたハンガー・ストライキを中止し、15日ぶりに食べ物を口にした。

 陳前総統は12日に収監されて以来、一切の食べ物を口にしていない。ハンストによって体が著しく衰弱したため、16日に入院してブドウ糖の点滴を受けたものの、看守所に戻った19日からまたハンストを続行。23日からは毎日、希釈したスポーツ飲料を摂取していた。

 看守所の医師団は、陳前総統が26日に腹部の痛みを訴えたことから、再三に渡って体の大切さを説いたところ、陳前総統はとうとうこれを聞き入れ、「おもゆ(粥の上澄み)」を朝食に100グラム、昼食に200グラム、夕食に300グラムそれぞれ飲んだ。

 そして27日、昼食に500グラムの粥が差し入れられると、陳前総統はしばらく考えているようすだったが、とうとう粥に口を付けて一挙に平らげ、「壮絶な」ハンスト行動に終止符を打った。

 モニターでこのようすを見ていた医師らは、喜びのあまり声を上げそうになったという。陳前総統にとっては、15日間と7時間半ぶりの食事。山海の珍味よりもずっとうまかったに違いない。陳前総統はこの日、夕食に出された卵の白身と塩の入ったお粥500グラムも、残すことなくきれいに食べたとか。

 陳前総統のハンスト中止について、民進党の立法委員らは安堵を示している一方、洪秀柱国民党立法委員は「ハンストで世間の同情を買おうとしたが失敗し、体を壊しては割に合わないと思ったのだろう」と皮肉った。

 絶食開始に当たって「生きて屈辱を受けるよりも、尊厳ある死を求める」という声明を発表していた陳総統。ネットユーザーの間からは「根性なし」「やっぱりこの程度だったか」など嘲笑の声が多く聞かれている。