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作成日：2008年11月28日_記事番号：T00011896
元大金控幹部、陳前総統夫人に贈賄で逮捕
陳水扁前総統らのマネーロンダリング（資金洗浄）事件を捜査している最高検察署特別偵査組（特捜部）は27日、陳水扁政権が進めた第２次金融改革の期間中に元大金融控股の幹部が総統官邸を訪ね、陳前総統夫人の呉淑珍被告（横領罪などで起訴済み）に現金を手渡していた疑いが強まったとして、同社董事（取締役）の杜麗萍容疑者を贈賄などの疑いで逮捕した。杜容疑者は保釈金100万台湾元（約287万円）で保釈された。28日付中国時報が伝えた。
調べによると、検察当局は杜容疑者が同社の馬志玲董事長の指示を受け、数千万元の現金を果物かごの中に忍ばせ、総統官邸に運んだとの関係者の証言を得ている。贈られた現金は海外口座に送金された疑いがあるという。杜容疑者は呉被告と長年の友人関係だったとされる。
検察当局は、贈られた現金が元大金控による復華金融控股買収に呉被告が口利き役を果たした謝礼だったとみて調べを進めており、近く馬董事長にも出頭を求める方針だ。
杜容疑者は取り調べに対し、「友人に頼まれて果物かごを官邸に送り届けたもので、中に現金が入っているのは知らなかった」などと供述しているという。
