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小規模銀行の経営環境悪化、フィッチが指摘


ニュース 金融 作成日:2007年6月27日_記事番号:T00001192

小規模銀行の経営環境悪化、フィッチが指摘


 信用格付け会社のフィッチ・レーティングスはこのほど、台湾の銀行業界に関して、預貸金利差の縮小に加え、長短金利逆転現象などで経営環境が悪化しているとする報告書を発表した。特に金融持ち株会社の傘下にない小規模銀行は、クレジットカード不良債権問題による財務悪化から脱却できず、増資も困難な状況にあり、来年にかけてさらに厳しい状況に陥る可能性を指摘した。

 フィッチによると、台湾銀行業界全体の株主資本利益率(ROE)は今年、昨年のマイナス0.41%より改善しプラス4~5%となる見通しだが、以前の平均値である8~10%には依然及ばない。

 調査担当者は、「クレジットカード不良債権比率が依然15%に達している上、不動産ローンの伸びも望めない」と分析した。