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上海副市長、市民の台湾団体旅行再開を推進【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年12月18日_記事番号:T00119201

上海副市長、市民の台湾団体旅行再開を推進【図表】(トップニュース)/台湾

 上海市の華源・副市長は17日、台北市で開催された台北市と上海市の都市間フォーラム(上海台北シティーフォーラム、通称「双城論壇」)のあいさつで、上海市の住民の台湾団体旅行を推進すると2度発言した。中国共産党が主張する「一つの中国」原則を認めない民進党政権下で、新型コロナウイルス流行を理由に、中国人による台湾への団体旅行は停止されたが、今年8月以降、福建省の住民に限り、台湾の離島の馬祖列島(連江県)と金門県への旅行のみ再開されている。中国に関する政策を担当する台湾の大陸委員会(陸委会)や交通部観光署は、中国人観光客を歓迎する立場に変化はなく、中国側が具体的に発表すれば、対等の原則に従い、再開を推進すると説明した。18日付工商時報などが報じた。

/date/2024/12/18/00shanhai_2.jpg華・上海市副市長は17日、台湾の同胞にとって上海市は第二の故郷だと語った(17日=中央社)

■「両岸は一つの家族」

 華・副市長は、今年上海市から中国を旅行した台湾人は延べ50万人以上で、うち10万人は初めて中国を訪れたと説明した。「両岸(中台)の同胞は一つの家族だ」と強調し、往来が増えれば増えるほど、関係が近く、親しくなると語った。台北の市民、台湾の同胞に上海市を訪れてほしいし、上海市民にも台湾や台北を訪れてほしいと語った。

 蒋万安・台北市長は、緊張が高まり、困難な時こそ、交流が必要で、「平和は尊く、衝突は賢明ではない。平和への道は紆余曲折があろうとも、重荷を背負っていても進む価値がある」と述べた。台北市など台湾各地の観光産業が活性化し、消費が刺激されるのであれば、うれしいと語った。

 陸委会は、中国人観光客を歓迎する立場は変わらず、政府は既に準備ができていると説明した。中国文化和旅游部は福建省の住民に限定して再開しており、上海市は誰が発表するのかと疑問を呈した。

 中国で対台湾政策を担う中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の朱鳳蓮・報道官は17日、上海市の住民を含む中国人の台湾旅行の早期再開を期待しており、民進党当局は両岸(中台)の人の往来や交流・提携の禁止や制限を、一刻も早く取りやめるべきと語った。

 双城論壇フォーラムは17日午前、台北晶華酒店(リージェント台北、台北市中山区)で開催された。台北市と上海市は、スマート医療、動物園のレッサーパンダの繁殖と保護に関する提携覚書(MOU)を交わした。

/date/2024/12/18/00exchange_2.jpg台北市立動物園は、上海動物園のレッサーパンダを迎え入れ、ケープペンギンを提供する計画だ(17日=中央社)

 上海市政府はフォーラム出席者の座席に、台湾人の中国居住証の取得方法などを記した「台湾同胞ハンドブック」を1人1冊配布しており、民進党寄りの自由時報は、中国統一の意図があると批判する学者の声を掲載した。

 上海市の一行は午後、台北大巨蛋(台北ドーム、台北市信義区)を視察し、午後5時ごろの便で帰途についた。

■中国人の台湾訪問、わずか33万人

 福建省は今年8月下旬と9月下旬にそれぞれ、福建省住民に対し、台湾の離島の馬祖列島、金門県への個人旅行と団体旅行の許可証の受付を再開した。

 台湾の交通部は昨年11月、台湾人の中国への団体旅行を今年3月出発分から解禁すると表明していたが、中国側から台湾への団体旅行を解禁する動きがなかったため、今年2月に解禁を取りやめた。決定していたツアーは催行を認めた。台湾人の中国への個人旅行は制限していない。

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 交通部観光署の統計によると、今年1~10月に台湾を訪れた中国人は32万8676人だった。ピークだった15年は418万4102人だった。

 一方、1~10月の台湾人の中国訪問は230万4778人だった。

 

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