ニュース 電子 作成日:2024年12月25日_記事番号:T00119328
電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)は24日、マイクロ発光ダイオード(マイクロLED、mLED)の開発を手掛ける英国のスタートアップ、ポロテクノロジーズ(ポロテック)と提携し、拡張現実(AR)グラス(AR眼鏡、ARメガネ)向けのマイクロLEDウエハー生産ラインを台中市に新設すると発表した。2025年第4四半期(10~12月)に量産を開始する予定だ。アップルなどに提供するとみられている。25日付経済日報などが報じた。
台中市のマイクロLEDウエハー生産工場(ポロテックリリースより)
鴻海は、ポロテックが持つ先進的なGaN(窒化ガリウム)技術を活用し、鴻海のマイクロLEDウエハー製造からパッケージング(封止)、光学モジュールまでを垂直統合で提供する。高性能で高輝度、小型化、軽量化を実現したARディスプレイソリューションを提供し、ARとマイクロディスプレイ技術を発展させると説明した。
台中市の新工場は、台湾のARメガネとマイクロLED技術の中心地となり、鴻海の優位性が向上すると説明した。
鴻海とポロテックは23年12月に、ARデバイス向けのマイクロLEDディスプレイ開発で提携すると発表していた。
■マイクロLED実用化
ポロテックは18年に英ケンブリッジ大学の教授らが共同で設立し、20年にスピンオフ(分離・独立)した。本部は英国ケンブリッジにあり、新竹に研究開発(R&D)センターがある。GaNやマイクロLED、光通信、コパッケージド・オプティクス(CPO、光学部品と半導体チップを同じパッケージ基板に実装)の技術を開発し、ARやAI(人工知能)分野の発展を進めている。
ポロテックは鴻海のほか、ファウンドリーの力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)、タッチパネルの業成控股(ゼネラル・インターフェース・ソリューション・ホールディング、GIS)と提携し、8インチのマイクロLED工場を建設し、来年7月に稼働する予定だ。月産能力は0.1インチのマイクロディスプレイ500万枚の目標だ。
鴻海の半導体設備関連業務を担当する陳偉銘・S事業群総経理は、ポロテックと提携し、マイクロLEDの研究成果を量産化に向け進めていくと述べた。小型で高性能なソリューションをいち早く提供したいと語った。
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