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猫空ロープウェー、建築技師が支柱移転主張


ニュース 運輸 作成日:2008年12月1日_記事番号:T00011933

猫空ロープウェー、建築技師が支柱移転主張

 
 支柱下部の土砂流出で運転を中断している台北市の猫空ロープウェーについて、台北市の4大建築技師組合は30日、安全のために支柱の移転を優先的に検討すべきだという鑑定結果を公表した。1日付蘋果日報が伝えた。
 
 問題となったのは支柱下部の表土が流出している同ロープウェーの第16号支柱。鑑定結果は、現場が傾斜地で土砂崩れの危険性がある点や地震による危険もあるとして、移転すべきとの結論を下した。
 
 台北市土木技師公会の施義芳理事長は「航空写真から見て、問題の支柱がある場所の地質は悪く、今年9月の台風では1,200ミリの降雨で土地が軟化し、のり面が崩れ、支柱下部が露出した。地震を考えると鉄筋の量も安全上の必要を満たしていない」と指摘した。
 
 これに対し、台北市政府は可能ならば支柱移転を避けたいとの立場で、来年6月までに暫定的に傾斜地と支柱の強化を図った上で、支柱移転の是非を決定する方針だ。一部市議は支柱移転となれば2~3年の運休は避けられないとの見方を示している。
 
 しかし、市民からは「現在の場所で支柱を補強するのでは、運転再開後も乗る気になれない」と安全性を疑問視する声が相次いでいる。