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日盛金控の増資、新生銀行が引き受け


ニュース 金融 作成日:2008年12月1日_記事番号:T00011938

日盛金控の増資、新生銀行が引き受け

 
 日盛金融控股は28日、取締役会を開き、日本の新生銀行を引き受け先とする100億台湾元(約287億円)の増資を行うことを決議した。今回の増資は新生銀が単独で引き受け、出資比率は50%を超える見通しだ。外国の金融機関が台湾の金融持ち株会社の経営権を掌握するのは初めて。29日付経済日報が伝えた。
 
 日盛金控の王芝芳財務長は「銀行の財務構造改善に大きく役立つ」と新生銀の増資引き受けを歓迎した。
 
 増資後の株式の希釈化に伴い、経営者の陳国和氏一族の持ち株比率は現在の約30%から約15%に低下する。新生銀は増資前の段階で日盛金控に既に33%を出資していた。新株の発行価格などは今後の交渉に委ねられ、来年第1四半 期までに増資が完了する見通しだ。
 
 今回の増資実施は、日盛金控傘下の日盛国際商業銀行の累積損失が純資産の3分の1を超え、財務強化を図る必要が生じたことが理由。新生銀による追加出資で、日盛金控と富邦金控の合併計画の行方が微妙となるが、王財務長は「外部の観測にはコメントしない」と言及を避けた。