英科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」最新号に掲載された性行動に関するアンケート調査によると、「一夜情」と呼ばれる一夜だけの情事(行きずりのセックス)に対する許容度が最も高いのは、フィンランドだということが分かった。アジア諸国は保守的傾向が強く、台湾は世界ランキングで最下位だった。
この調査は、米ブラッドリー大学のシュミット教授(心理学)が世界48カ国・地域、約1万4,000人を対象に行ったもの。性的関係を持った人数や、今後5年内に性関係を持つ人数の予測、一夜だけの情事の経験回数や見方などの調査結果を指数化したもので、指数が高いほど性行動がより開放的であることを示す。
ランキング首位はフィンランドで、指数は50.5。2位以下は、▽ニュージーランド、47.7▽スロベニア、46.3▽リトアニア、46.1▽オーストリア、45.7──の順だった。
人口1,000万人以上のOECD(経済協力開発機構)加盟国の中では、英国(40.2)が首位で、▽ドイツ▽オランダ▽チェコ▽オーストラリア▽米国▽フランス──と続く。
一方、アジアでは日本(24.1)が43位と、ワースト5位ながら最も開放的。香港(22.9)は44位、韓国(22.2)は46位で、台湾は指数19.2で最下位の48位だった。なお、ロシアと中国は調査対象外。
この調査結果について、台安医院産婦人科の陳思銘医師は、「北欧では夜間の娯楽が少ないため、性で発散するしかないのだろう」との見方を示している。
樹徳科技大学人類性学所の林燕卿所長は、「台湾人が最も保守的なのは、道徳規範と関係がある」と分析。特に、台湾人女性は大きなリスクを背負ってまで冒険する勇気はなく、セックスそのものを楽しむという快楽主義者は少ないという。