ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

太陽電池の高成長期終了か、中国製品流入で価格破壊


ニュース その他製造 作成日:2008年12月2日_記事番号:T00011980

太陽電池の高成長期終了か、中国製品流入で価格破壊

 
 太陽電池市場に安価な中国製品が流入にしたことより相場が下がり、域内太陽電池メーカー各社の11月売上高は、前月比10%以上減少すると予想されている。こうした状況にアナリストは、「同業界はこれまでのような売上高、利益ともに高成長が続く時代の終わりを迎えた」と指摘している。2日付蘋果日報が報じた。

 太陽電池大手の益通光能(イートン・ソーラー)によると、太陽電池のオファー価格は10月の1ワット当たり3米ドルから、11月には2.5~2.6米ドルまで下落した。これにより同社では約10%減収となる見込みだという。茂迪科技(モーテック・インダストリーズ)、昱晶能源科技(ジンテック・エナジー)の減収幅はさらに大きいと証券会社では予測している。

 また、太陽電池の原料、多結晶シリコン(ポリシリコン)のオファー価格も、今年のピーク時には1キロ当たり400米ドルだったが、今や200米ドル強まで下がっている。ピーク時に原料調達の長期契約を締結した太陽電池メーカーにとっては負担が重く、調達先に価格の引き下げを求めているが、契約を変更できなければ経営が困難となり、「来年第1四半期には、同産業に最初の倒産の波が訪れる」という見方も出ている。