ニュース 電子 作成日:2025年2月3日_記事番号:T00119822
3日付経済日報などによると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は台湾高速鉄路(高鉄)台南駅に近い南部科学園区(南科、南部サイエンスパーク)第4期拡張計画の生態科学園区(沙崙園区)に、最先端の1ナノメートルと1.4ナノメートル製造プロセスを採用し、12インチウエハー工場6基から成る超大型工場(ギガファブ)を建設するため、南科管理局に用地を申請したようだ。TSMCは台南市の3ナノ工場で量産しているほか、高雄市の2ナノ工場で今年、量産を開始する予定で、南部で先進プロセス工場の集積が進んでいる。
南科沙崙園区で1ナノ工場を建設するかについてTSMCは、新工場の立地選定はさまざまな要因を検討するが、同社は台湾を主要拠点にしており、あらゆる可能性を排除しないとコメントした。
情報筋によると、TSMC社内で新工場はFab25と命名されている。12インチ工場6基のギガファブで、うち3基(P1~P3)は1.4ナノ製造プロセスを採用し、残り3基(P4~P6)は1ナノ製造プロセスを採用するようだ。
仮に中部科学園区(中科、中部サイエンスパーク)の第2期拡張計画の用地がスムーズに引き渡されれば、台南の新工場は1ナノ、0.7ナノを採用する可能性がある。
■南部シリコンバレー推進
台南市政府経済発展局は2日、企業の工場建設意欲が強く、南科沙崙園区にAI(人工知能)生態科学園区を新設する計画だと説明した。生態科学園区は早ければ2027年第2四半期(4~6月)に完成する見通しだ。
業界関係者は、沙崙園区の場所はTSMCの3ナノと5ナノ工場「Fab18」から車で約30分のため、TSMCが1ナノ以降の最先端工場を設置すれば、人材獲得や生産効率にプラスだと指摘した。
行政院は1月2日に、大南方新シリコンバレー推進計画を承認した。沙崙園区を起点に、嘉義県市、台南市、高雄市、屏東県で科学園区を整備し、南部の半導体クラスター(集積地)「南部半導体S廊帯(コリドー)」をつなぐ計画だ。
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