ニュース 金融 作成日:2025年2月4日_記事番号:T00119847
春節(旧正月、2025年は1月29日)連休明けの最初の取引日(大発会)となった3日の台湾株式市場の加権指数は2万2694.71ポイントと、前営業日比830.70ポイント(3.53%)下落した。過去4番目に大きい下落幅で、春節明けの取引日で過去最大の下落幅だった。11日間の休場期間中、中国の生成AI(人工知能)スタートアップ、杭州深度求索人工智能基礎技術研究(ディープシーク)が最新の大規模言語モデル(LLM)「ディープシーク-R1」をリリースし、米エヌビディアの株価が急落したことや、トランプ米大統領が1日に関税発動の大統領令に署名したことで、台湾の半導体や電子機器受託生産メーカーなどテック銘柄が軒並み下落した。4日付経済日報などが報じた。
台湾株式市場の加権指数は3日の取引再開直後、一時1000ポイント以上下落した(3日=中央社)
エヌビディアを顧客とするファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の3日の終値は1070台湾元(約5040円)で、前営業日比65元(5.7%)下落した。過去2番目の下落幅だった。時価総額は27兆7400億元となり、1兆6800億元減少した。
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手の日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)は161元で、16元(9.0%)下落した。
■AIサーバー銘柄、ストップ安
AIサーバーなど電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)の3日の終値は165.5元で、前営業日比14.5元(8.1%)下落した。
広達電脳(クアンタ・コンピューター)は243元で、26.5元(9.8%)下落し、ストップ安となった。
緯創資通(ウィストロン)は100元で、前営業日比10元(9.1%)下落した。ウィストロン傘下の緯穎科技服務(Wiwynn)は2020元で、220元(9.82%)下落し、ストップ安となった。
英業達(インベンテック)は46元と、3.3元(6.6%)下落した。
5社の時価総額は合計3800億元減少した。
■時価総額2.65兆元蒸発
上場企業の時価総額は73兆1300億元で、前営業日比2兆6500億元減少した。過去4番目の減少幅だった。
海外投資家による売り越しは743億7000万元で、過去8番目の規模だった。台湾の政府系銀行8行は計155億8000万元を投じて買い支えた。
一方、トランプ大統領は3日、4日から予定していたメキシコとカナダに対する25%の関税について、1カ月間停止すると表明した。
4日の台湾株式市場の加権指数は99.25ポイント(0.44%)上昇し、2万2793.96ポイントまで持ち直した。
【セミナー情報です】
ミドルマネージャーは戦術を策定し、指揮するキーマン!日系企業の台湾人向け管理者研修。幹部としての自覚がない、部下育成が苦手な台湾人マネージャーにオススメです。2月台北で開催。
検索は「台湾人管理者研修、2月」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/117766.html
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722