ニュース 公益 作成日:2025年2月7日_記事番号:T00119923
国営企業で石油・ガス最大手の台湾中油(中油、CPC)は、第2四半期(4~6月)に高雄市楠梓区で、移動式水素ステーションを稼働する見通しだ。民間企業で工業ガス最大手の聯華林徳も第2四半期に台南市新市区の樹谷園区(ツリー・バレー・パーク)で、水素ステーションを稼働する予定だ。水素燃料電池(FC)バスの導入に向けた、台湾初の水素ステーション設置となる。7日付自由時報が報じた。
CPCは、高雄市の水素ステーションは準備できており、主管機関の使用許可、営業許可を待っているところだと説明した。順調に進めば、第1四半期(1~3月)末で検証を行い、第2四半期に開業できる。
CPCの高雄水素ステーションは、1日当たり300キログラムの水素を供給する計画だ。水素バス7台分に相当する。
2基目の水素ステーションは台北市に設置する計画で、設置先を検討している。将来的には都心部、高速道路にも設置する考えだ。
聯華林徳は、台南市の樹谷園区で水素ステーションの設置を申請している。トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車と契約しており、同社の水素バスや乗用車の検証に利用するほか、他社の水素バスも利用できるようにする。
■水素バス、3月にも審査完了
交通部は、2050年のネットゼロ(温室効果ガス排出量実質ゼロ)目標の一環として、路線バスへの導入に向け水素バス試験走行計画を24年1月に提出した。水素バスの審査は早ければ3月で完了する見通しだ。
交通部の水素バス試験走行計画は、今年、水素バス15台が申請しているが、水素ステーションがないことが課題となっていた。
台北市や新北市などで路線バスを運行する首都客運(キャピタルバス)の李建文・総経理は、水素バスの航続距離は300キロメートル以上で、電動バスのように毎日充電する必要がなく、バス運行会社の導入意欲は高いと指摘した。ただ、台北市や新北市に水素ステーションがないのがネックで、バス運行会社が自社で設置するのは法規や登記の問題で、困難だと指摘した。
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