ニュース その他分野 作成日:2025年2月8日_記事番号:T00119946
財政部統計処が7日発表した1月の輸出総額は前月比11.2%減、前年同月比4.4%増の387億1100万米ドルで、春節(旧正月、2025年は1月29日)連休があり営業日が少なかったものの、同月として過去2番目の高水準だった。1年3カ月連続で前年同月を上回った。AI(人工知能)やハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)需要が依然強いほか、1月20日に就任したトランプ米大統領の関税引き上げ方針を前に、出荷が前倒しされたためだ。8日付経済日報などが報じた。
主要製品別では、情報通信技術(ICT)製品やオーディオ・ビジュアル(AV)製品は124億9800万米ドルで、前年同月比32.6%増加し、同月として過去最高だった。AIサーバーなどの需要が続いた。
半導体など電子部品は前年同月比3.1%増の139億9100万米ドルだった。うち半導体は4.2%増の130億4400万米ドルだった。
ICT製品とAV製品、電子部品を合わせると、輸出総額の68.4%を占めた。同月として過去最高だった。
一方、パネルなど光学・精密機器は9億2500万米ドルで前年同月比2.7%減少した。
従来型産業は、春節連休で営業日が減少した影響を受け、▽鉱産物、8億200万米ドル(前年同月比37.5%減少)、▽化学品、12億9400万米ドル(18.7%減少)、▽ベースメダル(卑金属)、20億8600万米ドル、(14.6%減少)、▽プラスチック・ゴム製品、14億2500万米ドル(12.3%減少)──など軒並みに減少した。
■メキシコ向け、5.8倍
主要輸出先別では、メキシコが27億300万米ドルで、前年同月比5.8倍となり、過去最高だった。メキシコにサプライチェーン(供給網)が移転しており、トランプ氏の就任を前に出荷が前倒しされた。
証券会社は、トランプ米大統領がメキシコの輸入品に対する25%の関税発動を1カ月延期したが、今後も動向に注視する必要があると分析した。
中国(香港含む)は107億1000万米ドルで、前年同月比11.7%減少した。輸出総額に占める割合は27.7%と、同月として過去24年で最低だった。
米国は前年同月比0.7%増の84億5500万米ドルだった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)は前年同月比21.5%増加の82億8400万米ドルで、過去3番目の高水準だった。マレーシア向けICT製品の出荷が大幅に増えた。
■2月も2桁成長予測
財政部は、2月の輸出総額は前年同月比16~20%増の365億~377億米ドルと予測した。
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