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第一銀行、企業向け融資の証券化中止


ニュース 金融 作成日:2008年12月3日_記事番号:T00012001

第一銀行、企業向け融資の証券化中止

 
 第一銀行は2日までに、金融危機の影響を受け、当初計画していた企業向け融資の証券化を中止した。同行は「適当な時期を見て計画を再開したい」としている。3日付工商時報が伝えた。

 第一銀は当初、今年上半期に中小企業向け融資、下半期に光電産業や液晶パネル産業など、業種ごとの企業向け融資を証券化したローン担保証券(CLO)を発行し、域内外で少なくとも300億台湾元(約838億円)を調達する計画だった。

 同行は融資の証券化で、自己資本比率を引き上げ、信用リスクを回避するとともに、中小企業向け融資の拡充を図る予定だった。しかし、昨年のサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題深刻化から今年の世界金融危機による環境悪化で、証券化商品の発行は困難さを増しており、今回の判断に至った。

 行政院金融監督管理委員会(金管会)の統計によれば、資産証券化商品の認可件数は2006年に22件(2,336億元)あったが、07年に12件(987億元)、08年は1~10月で3件(330億元)と減少を続けている。