ニュース その他分野 作成日:2025年2月12日_記事番号:T00120014
郭智輝・経済部長は11日、訪台中の九州各県の知事や経済団体から成る「九州地域戦略会議」の代表団と会談した際、日台の半導体サプライチェーン(供給網)の協力関係を深めるため、福岡県に「台湾貿易投資中心(台湾貿易投資センター)」を設立し、台湾企業の日本進出を支援すると表明した。ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場設置に伴い、サプライヤーの日本進出が増えている。将来的には、AI(人工知能)、ロボット、無人機(ドローン)に対象を拡大する。12日付工商時報が報じた。
経済部と九州地域戦略会議の代表団は11日、半導体サプライチェーンの強靭性(レジリエンス)や日本の投資環境などについて意見交換した(経済部リリースより)
郭・経済部長は、台湾は半導体サプライチェーンの核心で、川上、川中、川下工程が全て揃っている一方、九州は日本の半導体産業の拠点で、補完性が高いと語った。経済部のリソースを統合し、半導体やAI産業などの日台協力を支援する。
経済部は、九州地域戦略会議と、半導体、AI、電気自動車(EV)産業の中小企業の海外進出も支援することで合意したと説明した。
訪問団の団長を務める九州経済連合会の倉富純男会長は、九州地域戦略会議は2024年6月に「新生シリコンアイランド九州」のグランドデザイン(全体構想)を承認しており、半導体産業を中心に、インフラ整備や人材育成、産業イノベーションを強化し、台湾企業と協力関係を深めると語った。
■チェコに続く設置へ
郭・経済部長は就任後何度も、台湾企業の日本進出を支援する機関を設立する構想に言及し、九州が候補で、1月には福岡県を挙げていた。
台湾貿易投資センター設立は、郭・経済部長が掲げる経済政策「境外関内(台湾の製造業の海外投資と市場拡大)」の一つだ。
初の台湾貿易投資センターは24年12月、チェコに開設された。チェコ投資に意欲がある台湾企業をワンストップで支援する。
チェコ政府は半導体産業の強化に意欲的だ。チェコに近い、ドイツ東部ザクセン州の州都ドレスデンで、TSMCが初の欧州工場を建設している。
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