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統一中国、取引企業破たんで資金回収不能【表】


ニュース 食品 作成日:2008年12月3日_記事番号:T00012005

統一中国、取引企業破たんで資金回収不能【表】

 
 統一企業の香港上場子会社、統一中国控股は2日、取引先の広東中谷糖業集団(広東省湛江市)が財務危機に陥り、同社に先払いしていた砂糖購入代金1億人民元(約13億5,500万円)が回収不能に陥ったと発表した。統一中国は第4四半期に損失処理する方向で検討している。3日付経済日報が伝えた。
 
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 今回の損失は、統一中国の昨年の最終利益4億2,400万人民元のほぼ4分の1に当たる金額。統一中国は今年3月に砂糖3万トンを中谷糖業から購入する契約を結び、代金を先払いしていた。

 統一集団は中国で毎年15万トンの砂糖を調達しており、中谷糖業からの購入は今回が初めてだった。

 中国メディアによると、中谷糖業は白砂糖先物取引で10億人民元の損失を出し、財務危機に陥った後、同社董事長が自殺に追い込まれていた。

 今回の事態では、統一中国の取引リスク管理にも問題があったとの指摘がある。中国企業との取引では、代金先払い自体が異例で、専門家は「代金は一括ではなく、分割して支払うべきだった」と指摘する。中国では企業の信用管理制度が整備されておらず、取引リスクをさらに高める結果となっている。