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中国のナフサプラント量産延期、生産過剰の懸念解消【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2008年12月3日_記事番号:T00012009

中国のナフサプラント量産延期、生産過剰の懸念解消【表】

 
 現在中国で建設が進められている、年産100万トンクラスのナフサ分解プラント6基は、従来2009年~10年に量産開始を予定していたが、世界金融危機の影響で11年以降に延期されることが確定した。3日付経済日報は、「域内の石油化学業者が懸念していた生産能力過剰問題がひとまず解消され、極東エリアの同産業にとっても良いニュースと言える」と伝えた。
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 域内石化業者によると、中国石油化工(シノペック)と中国石油天然気集団(CNPC)が単独または合弁で、▽寧波▽福建▽天津▽撫順▽新疆▽成都──の6カ所に建設中の新プラントは、エチレンの年産能力が6基併せて約600万トンに達する。ただ、6基中5基は既に着工しており、稼働を大幅に遅らせることは技術的に困難との見方もある。

 11月に中国メディアが、6基のプラントのうち3基が来年上半期に、残りの3基が同年下半期に量産を開始するという報道を行い、域内石化業者からは「市況が悪い中600万トンもの生産能力が新たに加われば、市場にとって大きなダメージとなる」と強い懸念が示されていた。