ニュース 商業・サービス 作成日:2025年3月20日_記事番号:T00120688
三井不動産のリージョナル型ショッピングセンター(RSC)「三井ショッピングパークららぽーと台北南港」が20日、台北市南港区にオープンした。午後0時半の開店時刻には数百人が長蛇の列を作り、扉が開くと店内に客があふれた。来年末までには300店舗がそろう予定で、年間売上高100億台湾元(約450億円)を目標にしている。
ららぽーと台北南港。吹き抜けで開放的な施設にグランドオープンの垂れ幕が掲げられた(20日=YSN)
三井不動産の植田俊・代表取締役社長は開業式典で、「コロナ禍の最中の建設工事となったが、台北で初めての施設がオープンできてうれしい。多くのお客様に楽しさと感動を与えられる施設にしたい」とあいさつした。
来賓として出席した蒋万安・台北市長は「市民が安全で安心して買い物を楽しめる施設ができた。市政府を挙げて協力しており、南港区の発展につなげてほしい」と期待を示した。
南港区は台北市の東端に位置し、オフィスや商業施設だけでなく若い世代や家族向けの住宅地としても開発が進んでおり、ららぽーと台北南港は、幅広い世代層が楽しめる施設を目指す。
三井不動産の植田俊・代表取締役社長(左2)や蒋万安・台北市長(右)らがテープカットして開業を祝った(20日=YSN)
■日本ブランドに歓喜
ららぽーと台北南港は、台北都市交通システム(MRT)南港展覧館駅から徒歩1~3分。地下1階から地上6階までで店舗面積7万平方メートル。
台北市内湖区から来た夫婦は「日本には行ったことがないが、ここでなら日本の服などが買える」と日本ブランドの品ぞろえに期待していた。高雄から台北へ遊びに来た女性(26歳)は「オープン初日と聞いて、友達と食事に来た。来年、高雄にもららぽーとがオープンする予定なので楽しみ」と話していた。
長蛇の列を作っていた客が開店と同時に店内にあふれた(20日=YSN)
午後0時半に開店後、地下のフードコートはすぐに席が埋まったが、5階のフードコートは開店準備中のお知らせを出しているレストランが目立った。
2月の発表では、開業時に約280店舗が同時オープンする予定だったが、実際に開店したのは237店舗で、フルオープンの8割にとどまった。4月以降に映画館やレストラン、来年上半期(1~6月)に大型エンターテインメント施設「キッザニア」などが開業する予定。
記者会見した呉政穎・店長協理は「内装にこだわる店や、仕入れが間に合わない店などもあって遅れているが、4月末には95%の店がそろい、来年末までには300店舗がフルオープンできる」と説明した。
関係者によると、当初は13日にプレオープンする予定だったが、台中市で2月に起きた新光三越百貨台中中港店の爆発事故を受けて、建物の安全検査が厳しくなり、消防設備などの点検が行われたため、試験営業なしのグランドオープンとなった。入居する店の関係者は「1週間の売り上げがなくなっただけでなく、ちらしを刷り直すなどの出費もかさんだ」と話していた。
建物全体は地上27階、地下5階建て(20日=YSN)
■ららぽーと高雄、26年開業へ
ららぽーと台北南港は、2023年に開業した「ららぽーと台中」に続く2店目。「ららぽーと台中」は24年の売上高が78億元に上った。26年には高雄市鳳山区で、「(仮称)ららぽーと高雄」を開業する予定だ。
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