ニュース 自動車・二輪車 作成日:2025年4月24日_記事番号:T00121305
電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)は23日、裕隆集団との合弁会社で、電気自動車(EV)のCDMS(設計・製造受託サービス)を手掛ける鴻華先進科技(フォックストロン・ビークル・テクノロジーズ)の7人乗りスポーツ用多目的車(SUV)「モデルC」の北米仕様車を発表し、年内に新車が発売される見通しだと説明した。5人乗りクロスオーバーSUV「モデルB」採用の2車種も今年発売され、EVバス「モデルT」は海外の顧客も採用し、2027年に発売される見通しだ。24日付工商時報などが報じた。
鴻海のモデルC北米仕様(鴻海リリースより)
鴻海は23日に開幕したカーエレクトロニクスの国際展示会、台北国際車用電子展(オートトロニクス台北)で、▽モデルB、▽モデルC北米仕様車、▽7人乗りのミニバン(多目的乗用車、MPV)「モデルD」、▽AI(人工知能)技術を活用した全固体電池、電子制御ユニット(ECU)、炭化ケイ素(SiC)デバイス──などを展示している。
鴻海のモデルB(鴻海リリースより)
鴻海は9日、東京でEV事業の戦略説明会を開催した際、鴻海EV事業の最高戦略責任者(CSO)の関潤氏が、三菱自動車のEV受託生産の交渉中と認めていた。EVバスなど一部車種は26年前後に日本で発売する計画と明らかにした。消息筋によると、三菱のEVはモデルBを採用し、26年にオセアニア市場に投入する予定だ。
■中華汽車、電動トラック展示
オートトロニクス台北は23~26日に台北南港展覧館(TaiNEX、台北市南港区)1館で開催している。自動車部品の国際展示会、台北国際汽車零配件展覧会(台北AMPA)と台湾国際智慧移動展(Eモビリティー台湾)との共同開催だ。17カ国・地域の1000社がブース2500小間を出展する。
自動車大手、中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)はEモビリティー台湾で、工業技術研究院(工研院、ITRI)と共同開発した3.5トン電動トラック「ET35」を展示している。8月に量産を開始し、第3四半期(7~9月)に発売する予定だ。
中華汽車のET35(23日=中央社)
ET35は、シャーシ、パワートレイン、バッテリーなど、台湾生産比率90%以上。
中華汽車の曽鑫城・総経理は、ET35は台湾生産の自動運転レベル2(部分運転自動化)先進運転支援システム(ADAS)を搭載する初の中型商用車だと説明した。物流会社の新竹物流(HCTロジスティクス)などの物流車両のほか、県市政府とリサイクル回収車両として交渉している。
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