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ウィストロン、米国でAIサーバー増産へ【図表】(トップニュース)


ニュース 電子 作成日:2025年5月7日_記事番号:T00121520

ウィストロン、米国でAIサーバー増産へ【図表】(トップニュース)

 電子機器受託生産大手、緯創資通(ウィストロン)は6日、顧客の需要に応え、米国で人工知能(AI)サーバー生産能力を拡大するため、総額11億米ドルを投じることを董事会(取締役会)で決議した。テキサス州ダラスで工場2基を取得する。トランプ米大統領の関税政策に対応するため、受託生産大手各社が米国増産を進める中、最大規模の投資となる。7日付経済日報などが報じた。

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 ウィストロンは、米国子会社のウィストロンインフォコムUSA(WIUS)に4億5500万米ドル増資し、資本金を5億米ドルに引き上げる。WIUSはAIサーバー生産拡大のため、テキサス州ダラスにある工場棟と土地を最大1億1100万米ドルで取得し、7000万米ドルを投じて改修する計画だ。また、ダラスにある別の工場を最大1億2000万米ドルで改修し、機械設備を最大4億1140万米ドルで取得する。

 アフターサービスのため、別の米国子会社WTXがダラスで新たに工場を借りる。投資額は最大1288万米ドルで、期間は2030年まで。

 米国投資を拡大する一方で、メキシコ子会社が約4000万米ドルを投じて、フアレス工場を改修する。また、新たな工場を賃借して、メキシコでの生産能力を拡大する。

 台湾では、AIサーバー生産調整を進め、一部の設備を新竹科学園区(竹科、新竹サイエンスパーク)の新安工場に移転する。予算は39億1400万台湾元(約185億円)に1800万元増額する。

 ウィストロン傘下のサーバー受託生産メーカー、緯穎科技服務(Wiwynn)は1日、テキサス州での新工場建設を決定した。洪麗寗・董事長は6日、現在はメキシコ工場が米国市場の需要に対応していると説明した。現在は米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)で米国輸入は免税だが、現地生産は不可避で、長期的には米国生産が必要になると指摘した。

■Q1営業利益が2倍に

 ウィストロンの第1四半期(1~3月)の連結売上高は前期比16.6%増、前年同期比44.8%増の3464億8500万元。営業利益は151億5000万元で、前期比27.8%増、前年同期の2.15倍だった。純利益は前期比0.4%増、前年同期比51.3%増の53億3100万元で、過去2番目の高水準だった。

 

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