華邦電子（ウインボンド・エレクトロニクス）は27日、ドイツのＤＲＡM（記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー）大手キマンダと、75および58ナノメートルのトレンチ型ＤＲＡMの製造技術移転、および生産ライン提供の技術協力を結んだことを発表した。来年下半期から75ナノメートルをウエハー１万枚で量産する。華邦は、「58ナノメートル技術を取得した後、キマンダとの協力関係は2010年まで続き、12インチウエハー工場の稼働率安定とコスト減につながるだろう」としている。
同社は現在、中部科学工業園区の12インチ工場で、キマンダ向けに512メガバイトＤＤＲ２ＤＲＡMを生産している。月産２万4,000枚で、このうち１万6,000枚を90ナノメートル製造プロセスで製造。近く80ナノメートル製造プロセスも導入し、年末には同製造プロセスで月産１万枚を達成する見通しだ。80ナノメートルの導入で、90ナノメートルに比べコストが12～15％低下するという。
