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卒業シーズン、宿泊飲食業の新卒求人倍増【図表】(トップニュース)


ニュース その他分野 作成日:2025年5月28日_記事番号:T00121946

卒業シーズン、宿泊飲食業の新卒求人倍増【図表】(トップニュース)

 6月前後の卒業シーズンを迎え、求人求職情報サイト最大手、104人力銀行が27日発表した新卒者を対象にした求人調査結果によると、求人件数は52万件で、このうち電子情報・ソフトウエア・半導体業の求人が6万9000件と、2021年と比べ16%減少し、3位に低下した。一方、人手不足が深刻な宿泊・飲食サービス業の求人は99%増加し、9万7000件で首位となった。28日付工商時報などが報じた。

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 業種別の求人件数は、2位は卸売・小売業の8万件(21年比49%増)、4位は一般製造業の6万2000件(10%減)、5位は建築・建設・不動産業の5万4000件(37%増)だった。

 大学などの学科を限定した求人は9万2000件(全体の17.7%)だった。上位から▽工学、4万3000件、▽商業・経営、1万9000件、▽医薬・衛生、1万5000件、▽工業技術・機械、1万4000件、▽数学・コンピューターサイエンス系、1万3000件──の順だった。

 104人力銀行の王栄春・キャリア教育長によると、理工系学科指定の求人が依然として最も多い。医薬・衛生系の求人は、新型コロナウイルスや高齢化社会で需要が高まった。また、企業のESG(環境・社会・ガバナンス)対応、データドリブン経営(DDDM)、人材マネジメントのニーズ拡大に伴い、経済・社会学や心理学系の求人が66%増加した。

 一方で、学科不問の求人は82.3%を占め、21年の80.2%から2.1ポイント上昇した。特にAI関連の職種では、53%が学科不問だった。

■半導体業、初任給4.3万元で首位

 24年新卒者の月額給与の中央値は、半導体業の4万3000台湾元(約20万7000円)が首位だった。▽建築・建設・土木業、4万2000元、▽金融・会計サービス業、4万1000元──が続いた。建築・建設・土木業は住宅市場の好調で高収益を得ており、人材を呼び込むため高額の報酬を提示しているようだ。一方、運輸業は、21~22年に半導体業と並んで首位、23年に単独首位だったが、電子商取引(EC)の成長鈍化で、上位3位から脱落した。

 

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