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下半期のGDP成長率予測1%、過去2年半で最低【図表】(トップニュース)


ニュース その他分野 作成日:2025年5月29日_記事番号:T00121975

下半期のGDP成長率予測1%、過去2年半で最低【図表】(トップニュース)

 行政院主計総処は28日、下半期(7~12月)の域内総生産(GDP)成長率予測を1.00%と発表した。2月時点の予測から1.93ポイント引き下げ、過去2年半で最低水準だ。米国の相互関税の90日間一時停止で、在庫積み増しが進み、上半期(1~6月)の予測を5.35%に引き上げた一方で、下半期は米国の関税政策の不確実性が高まり、消費マインドや投資意欲、輸出を押し下げると予測した。2025年の通年予測は3.10%と、従来予測を0.04ポイント引き下げたものの、3%成長を維持した。29日付工商時報などが報じた。

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■「低迷ではない」

 総合統計処の蔡鈺泰・処長は、25年は上半期が力強く、下半期が鈍化するものの、まだ低迷とは言えないと述べた。

 25年上半期の経済成長率(5.35%)と下半期(1.00%)の差は4.35ポイントだ。新型肺炎(SARS)が流行した03年は差が4.44ポイント、世界金融危機(リーマンショック)の影響を受けた08年と09年はそれぞれ11.05ポイント、10.53ポイントで、2000年以降で4番目に差が大きい。

 個人消費の成長率予測(上半期1.41%、下半期1.87%)は下半期の方が伸びが大きいものの、民間投資(上半期12.47%、下半期マイナス0.73%)とモノの輸出(上半期22.55%、下半期マイナス3.20%)は上半期を大幅に上方修正した一方で、下半期は前年割れの予測だ。

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 通年では、個人消費の成長率予測は1.64%、民間投資は5.77%、モノの輸出は8.99%と、それぞれ下方修正した。

■Q1は5.48%成長

 四半期ごとでは、第1四半期(1~3月)の経済成長率(速報値)は5.48%で、4月時点の概算値を0.11ポイント引き上げた。第2四半期(4~6月)は5.23%、第3四半期(7~9月)は0.80%、第4四半期(10~12月)は1.19%と予測した。

 2026年の経済成長率予測は今年8月下旬に発表される見通しだ。

 

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