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石油・化学
作成日:2008年12月11日_記事番号:T00012202
台プラの春節ボーナス、過去10年で最低水準も
11日付蘋果日報によると、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の来年の春節(旧正月)ボーナスは2~3.3カ月となり、昨年の6.47カ月から大幅に下落するもようだ。3カ月以下となれば過去10年で最低となる。
台プラグループ幹部によると、現在グループでは「景気回復時の再出発に備えつつ、不景気を乗り切ろう」と、支出をできるだけ抑えているという。
出張については、本当に必要かどうか、テレビ会議などで代替できないか検討を行い、出張が決まっても費用を徹底的に節約する方針だ。王文淵・行政中心総裁を中心とする最高経営層「7人小組」でも、機上で夜を過ごさない限り、座席はファーストクラスからエコノミークラスに格下げするという。
また、未消化の休暇を現金手当に換えて受け取れる制度を取りやめ、取得期間を来年末、再来年末まで延長して対応する。なお、既に部長クラス265人が自主的に未消化の休暇を放棄しており、グループ全体で苦境を乗り切る構えだ。
一方、伝えられている無給休暇の実施について同グループ幹部は、「組合の反発で実施は難しく、給与水準の高い部長以上の減給を優先するだろう」としながらも、現状はそこまで悪化していないという認識を示した。