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液晶パネル業界、韓国との設備稼働率格差が拡大


ニュース 電子 作成日:2008年12月11日_記事番号:T00012215

液晶パネル業界、韓国との設備稼働率格差が拡大

 
 液晶パネル業界で第4四半期の業績見通しを下方修正する動きが相次ぐ中、友達光電(AUO)、奇美電子(CMO)など台湾メーカーの設備稼働率がライバルの韓国メーカーを大きく下回っていることが分かった。11日付電子時報が伝えた。

 台湾メーカーの第4四半期の設備稼働率は、AUOが60%、奇美電子が60%以下に落ち込む見通しだ。これに対し、韓国のサムスン電子、LGディスプレイ(LGD)の設備稼働率は80~90%を維持している。このため、業界では台湾メーカーの市場シェア低下を懸念する声が上がっている。

 業界関係者は「第4四半期は驚くべき出荷減少となっている。2009年も3大需要品目(液晶テレビ、ノートパソコン、液晶ディスプレイ)の需要が当初予測を下回るとみられ、現在の状況は当面続く」との見方を示した。09年の液晶パネル業界は供給過剰が懸念され、09年下期以降に需給が安定しても、AUO、奇美電の2社の09年の損失規模は700億台湾元(約1,940億円)に達するとの予測も出ている。