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鴻海、11月は「ゼロ成長」【表】


ニュース 電子 作成日:2008年12月11日_記事番号:T00012216

鴻海、11月は「ゼロ成長」【表】

 
 鴻海精密工業の11月売上高は、1,348億9,800万台湾元(約3,729億円)で、過去最高を更新した10月から一気に20.38%の減少となった。証券業界ではこれまで、同社は第4四半期も好調を維持するとみていたため、前年比でも0.98%の微増と同社としては近年まれにみる「ゼロ成長」に驚きが広がった。鴻海の1~11月の売上高は前年同期比24.22%増の1兆3,500億元で、通年目標の年成長率30%、1兆5,000億元達成は難しそうだ。11日付工商時報が報じた。
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 鴻海の丁祈安スポークスパーソンは、「米国発の金融危機は、既に世界的な経済危機に姿を変え、先進国から発展途上国へ、バーチャル経済から実体経済へと社会の各方面へ広がっており、当社の業績にもオフシーズンの前倒しという形で表れた」と分析した。

 ただ、傘下企業の多くは好調を維持しており、中でも任天堂ゲーム機「Wii(ウィー)」を受託生産する鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)は、連結売上高が4カ月連続の過去最高となる195億5,000万元(前月比16.9%増、前年比53.4%増)を記録した。鴻準は好調の理由として、「不景気で消費者が外出を控え、ゲームで遊ぶ時間が増えた」ことを挙げた。