ニュース 電子 作成日:2025年6月11日_記事番号:T00122196
機械や自動車部品大手、和大工業(HOTA)の沈国栄・董事長は10日の株主総会で、子会社の和大芯科技が9月に国際半導体展(セミコン台湾)で、半導体の先進パッケージング(封止、アドバンスドパッケージング)技術、チップ・オン・ウエハー・オン・サブストレート(CoWoS、コワース)の検査装置を発表する予定で、2026年第2四半期(4~6月)から出荷を開始すると説明した。世界の自動車や部品産業に逆風が吹く中、沈・董事長は、半導体産業はAI(人工知能)需要で急成長し、半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)装置が不足しており、今後30年は明るい見通しだと語った。11日付工商時報などが報じた。
沈・董事長は10日、AIは今後20年、急成長期が続くと予想した(10日=中央社)
和大芯科技は、9月10~12日に開催する半導体業界の国際展示会、セミコン台湾で展示する。初年度の生産量は450台で、年間売上高は18億~20億台湾元(約87億~97億円)と予想した。27年の生産量1000台と予測し、29年は2000台を目標としている。
沈・董事長は、半導体封止・検査装置は需要が堅調で、世界市場規模は3000億元に上り、現在は供給が不足している状態だと語った。和大芯科技は高精度の加工技術を有しているため、競争力があると指摘した。
■米国工場、来年9月にも量産
トランプ政権の製造業の米国回帰政策を受け、沈・董事長は、傘下のタイヤ大手、華豊橡膠工業(DURO)がニューヨーク州バッファローの工場を取得交渉中で、その一部を賃貸する計画だと説明した。華豊橡膠工業が工場を購入できれば、早ければ来年9月にも量産を開始する。
和大工業は昨年、米国のニューメキシコ州で用地を購入し、工場を設置する計画だったが、環境アセスメントや法律などの問題が複雑で、工場でなく、物流センターに変更する計画だと説明した。
沈・董事長は、顧客の電気自動車(EV)大手、米テスラは、比亜迪(BYD)や小米集団(シャオミ)、小鵬汽車など中国メーカーとの競争に直面し、新車種の生産を急いでいると説明した。
また、米国の新興EVメーカーのリヴィアン向けに試験生産を開始しており、来年から出荷する予定だ。通年では6万6000台分を供給する予定だ。
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