ニュース 自動車・二輪車 作成日:2025年6月13日_記事番号:T00122249
電動バイク最大手、睿能創意(Gogoro台湾)は12日、緑ナンバーの普通軽型(ガソリン車で排気量50cc以下の原付一種に相当)の「Gogoro EZZY(イージー)」を発売した。希望小売価格は5万9980台湾元(約29万円)で、政府の各種補助金を受ければ最低3万元足らずで購入できる。夏休みや9月の入学シーズンを前に、手頃な価格で初めて電動バイクを購入する学生など若年層を狙う。13日付経済日報などが報じた。
Gogoroイージーは、ライトグリーン、ダークブルー、ライトブルー、ダークグレー、ライトホワイトの5色から選択できる(Gogoro台湾リリースより)
Gogoroイージーは、最高速度が時速68キロメートルで、同クラスで最速だ。68センチメートルのロングシートも同クラス最長。収納ボックスは28リットルで、ヘルメットが2個収納できる。ワンタッチでバックできるなど、小回りの良さをアピールする。
Gogoroイージーの発売で、普通軽型の電動バイクのラインアップを拡充する。普通軽型の電動バイクは、昨年3月に発売した「Gogoro JEGO」が24年の新車登録台数で首位だった。
Gogoro台湾の5月の新車登録台数は、前月比4.8%減、前年同月比66.3%減の2041台で、市場シェアは3.7%だった。普通重型(ガソリン車で排気量50cc~250ccクラスに相当)の電動バイクで、「Gogoro VIVA MIX」、「Gogoro VIVA XL」、「Gogoro Delight」が上位3位を占めた。
バイク業界全体の5月の新車登録台数は前月比4.8%増、前年同月比20.0%減の5万5743台だった。米国の関税政策を受けた貿易交渉で、貨物税(物品税)や関税が引き下げられる可能性があるとみて、消費者の新車購入意欲が低下しているようだ。
6~7月の卒業シーズン以降は、バイク購入のハイシーズンだ。バイク各社は、販促キャンペーンを打ち出し、学生などの若年層を取り込んでいる。
バイク最大手、三陽工業(SYM)は6日、「Fiddle DX 158」、「Fiddle 125」を発売した。30日までに、バイクを初めて購入すれば、最大9000元引きとなる。
光陽工業(KYMCO、キムコ)は、6月30日まで、学生証などを提示すれば、165ccスクーター「RTS R 165」が7000元引きになる。
■28年までに黒字化目標
Gogoro台湾は2011年設立。台湾政府の電動バイク購入補助金もあり、Gogoroの知名度は上がったが、赤字を脱却できず、創業者の陸学森(ホレイス・ルーク)氏が昨年9月に董事長兼執行長を辞任した。
その後、姜家煒氏(33歳)がGogoro台湾代理執行長(CEO、最高経営責任者)を務めている。姜氏は今年2月、28年の黒字化を目指すと表明した。
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