英エコノミスト誌の調査機関、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット（ＥＩＵ）が発表した最新の世界経済予測によると、2009年の台湾の経済成長率をはこれまでの1.3％から、マイナス2.9％に下方修正され、世界で下から６番目に低い予想成長率となった。14日付中国時報が伝えた。
同予測によると、金融危機による影響は今後１年で最も深刻になり、欧州、北米、日本の各経済圏はすべて後退する。経済成長率の予想値は低い順に、▽アイスランド、マイナス9.7％▽ジンバブエ、マイナス4.7％▽ラトビア、マイナス４％▽ベネズエラ、マイナス３％▽ウクライナ、マイナス３％▽台湾、マイナス2.9％──となった。
また、中央研究院は12日、09年の経済成長率の予測値について0.56％と発表した。第１四半期はマイナス2.33％、第２四半期はマイナス1.07％とマイナス成長が続き、下半期にようやくプラス成長に転じる見込みだ。
同研究院の呉中書研究員は、物価の急落と失業率の上昇で、既にデフレの兆候がみられるとし、「実際にデフレが起これば経済へのダメージは大きく、経済調整の効果も表れにくくなるため、政府は慎重に対応する必要がある」と呼び掛けた。
