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作成日:2007年6月29日_記事番号:T00001238
半導体封止・検査の対中投資、4社に正式認可
経済部投資審査委員会は28日、半導体のパッケージング・テスティング(封止・検査)4社から提出されていた対中投資計画を正式に認可した。総額は9,960万米ドル。昨年4月に政府がローエンド向けの半導体封止・検査事業の対中投資について上限規制を撤廃しており、今回は申請案件がすべて認められた。
認可されたのは、◆セキ品精密工業(セキは石へんに夕、SPIL)の蘇州子会社に対する3,000万米ドルの増資案件◆日月光半導体(ASE)のNXP蘇州工場に対する2,160万米ドルの投資案件◆華東科技(ウォルトン・アドバンスト・エンジニアリング)の蘇州子会社に対する1,800万米ドルの増資案件◆超豊電子(グレーテク・エレクトロニック)の江蘇省にある子会社に対する3000万米ドルの増資案件──。
SPIL、日月光、華東の各社は同日、経済部の認可通知を受け取った後、来月にも工場を着工し、設備移転や関連買収を進め、年内にも生産を開始する方針を明らかにした。
このうち、SPILは蘇州セキ品に実装生産ラインを増設する。来月にも台湾から旧式設備を蘇州に移転する方針。同社は中国移転でコストを30~40%削減できると試算している。日月光は今回の投資で、実装検査ラインを持つNXP蘇州工場の株式60%を取得する。