ニュース 電子 作成日:2025年9月2日_記事番号:T00123860
スマートフォンや仮想現実(VR)デバイスメーカー、宏達国際電子(HTC)は1日、同社初の人工知能(AI)搭載スマートグラス(眼鏡)「VIVE Eagle(バイブ・イーグル)」を発売した。中国語の音声アシスタント機能などを搭載し、本体は49グラムと軽量で、価格は1万5600台湾元(約7万5000円)。HTCは、販売台数は明かせないが、予約販売の申し込みは予想以上だったと説明した。2日付経済日報が報じた。
VIVE Eagleのフレームは、赤、黒、茶、灰色の4色。台湾モバイルの予約販売では、黒、灰色の順に人気だった(HTC VIVEのフェイスブックより)
VIVE Eagleは、マイクやスピーカー、カメラレンズを搭載し、「Hey VIVE」と呼びかければ、音声操作で通話や撮影、音楽再生などができる。米グーグルの「Gemini(ジェミニ、ジェミナイ)」や米オープンAIの「ChatGPT(チャットGPT)」など複数の生成AIに対応しており、目の前の外国語を、繁体字中国語や英語に翻訳したり、情報を調べたりもできる。
例えば、海外旅行中にレストランで目の前の外国語のメニューを翻訳したり、お勧め料理を教えてくれる。駐車場では、駐車した場所を覚えておいてくれる。通勤や運動中に、両手を使わずとも、音声でニュースを調べたり、タスクを追加したりできる。
VIVE Eagleの予約販売を申し込んだ多くの人が、早く商品を受け取ろうと、初日から店舗に訪れた(HTC VIVEのフェイスブックより)
業界関係者は、VIVE Eagleは、HTCの既存商品のVRヘッドセットと比べて軽量な上、スタイリッシュなデザインで、日常生活でサングラスやアクセサリー代わりに身につけることができると指摘した。
■眼鏡率が高い台湾で先行発売
VIVE Eagleは、高級眼鏡専門店の2020EYEhaus台北101旗艦店(台北市信義区)と、通信キャリアの台湾大哥大(台湾モバイル)が販売している。台湾モバイルの予約販売では、本体価格がゼロ元となる月額1399元以上の第5世代移動通信(5G)通信プランとの組み合わせが8割を占めた。
台湾モバイルの林東閔・個人用戸(ユーザー)事業群商務長(CCO、最高顧客責任者)は、繁体字中国語のために開発された製品で、台湾では眼鏡をかけている人が多く、スマートグラスが受け入れられやすいと分析した。
HTCの黄昭穎・シニア副総裁は、現在は台湾人に合わせた設計になっており、海外では早ければ今年末か来年第1四半期(1~3月)に発売する予定だと説明した。まずは東南アジアなどで発売し、将来は欧米でも発売する。
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