ニュース 自動車・二輪車 作成日:2025年10月28日_記事番号:T00124942
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は27日、輸入純電動自動車(BEV)のスポーツ用多目的車(SUV)「bZ4X」の新モデルを発売した。販売価格は128万台湾元(約640万円)で、前モデルより39万元(23.4%)引き下げ、台湾生産BEV並みに近づけた。初年度の販売目標は4000台。和泰汽車の王世豪・トヨタ本部長は、同社の電気自動車(EV)市場シェアを現在の1%未満から2026年に10%まで引き上げる目標だと表明した。28日付工商時報などが報じた。
新型bZ4X(和泰汽車リリースより)
■テスラ値下げを念頭
新型bZ4Xは10月1日に予約販売価格136万元で受付を開始し、これまで300台の注文があった。年内に500台納車する予定だ。
bZ4Xの主要な競合は、EV大手テスラの「モデルY」と、裕隆集団の納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)の「n7」と設定しているようだ。
王・本部長は、bZ4Xの価格設定は、米国輸入車の値下げを見越したものと説明した。
台湾政府は米国と関税交渉が続いており、米国からの輸入車に対する関税を引き下げる可能性がある。その場合、テスラは販売価格が引き下げられる見通しだ。
テスラの公式サイトによると、モデルY RWDの販売価格は189万9900元から。台湾の自動車大手、裕隆集団の台湾生産車、ラクスジェンn7は102万9000元から。
和泰汽車は、11月末までにbZ4Xを購入予約した場合、納車後の半年間、EV充電し放題プランを提供する。対応する充電ステーション1000カ所以上で無料で充電ができる。タクシーなどの営業用車両にも適用する。
王・本部長は、26年にBEV、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)を合わせた電動車の新車販売比率を50%以上に引き上げると表明した。同社は現在、電動車が新車販売に占める割合は約37%だ。
■EV市場シェア7.6%予測
和泰汽車は、台湾の新車販売市場で、今年のEV新車販売台数は3万2000台で、7.6%を占めると予測した。26年のEV新車販売台数は前年比20%増の4万台と予測した。

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