ニュース 電子 作成日:2025年10月29日_記事番号:T00124971
電子機器受託生産大手、和碩聯合科技(ペガトロン)は28日、高雄港北部の総合再開発地区、亜洲新湾区(アジア・ニューベイエリア)に、▽南部研究開発(R&D)センター、▽AI(人工知能)コンピューティングセンター「ペガAIデータセンター」、▽スマート製造(スマートマニュファクチャリング)共創センター、▽研修・成果展示センター──から成る亜湾デジタルトランスフォーメーション(DX)トレーニングセンターを開設した。3年で7億台湾元(約35億円)を投じる。童子賢・董事長は、国立高雄科技大学と協力して専門人材を育成し、南部のAI化、スマート製造化を支援するほか、東南アジアの工場を支援すると述べた。29日付経済日報などが報じた。
童・董事長は、AIや5G、スマート製造の人材育成と実証の場にすると説明した(高雄市政府リリースより)
南部R&Dセンターは、ペガトロンにとって台湾2カ所目のR&Dセンターだ。
ペガAIデータセンターは、自社のAIやデータ分析力を利用して、南部の企業のAI向上、スマート製造化を支援する。
スマート製造センターには、AIや第5世代移動通信(5G)、自動化の実証の場を設ける。
研修・成果展示センターでは、産学提携で、専門コースを設け、成果を展示する。
童・董事長は、25〜30年前は、中国で製造するために、後方支援は台北市や新竹県市だったが、現在は東南アジアや南アジアの生産能力が台頭し、地理的に近い高雄市が支援拠点になると説明した。
高雄市の亜湾DXトレーニングセンターで、マレーシアやインド、インドネシア、ベトナムで必要なスマート製造のやり方を研究開発、実証して、東南アジアに持ち込む計画だと説明した。
陳其邁・高雄市長は、高雄市の鉄鋼や石油化学などの従来型産業のDXやスマート港湾にも貢献すると指摘した。
■米国工場、26年3月量産へ
ペガトロンの鄭光志・共同執行長(CEO、最高経営責任者)は、米国のテキサス工場が26年3月に量産を開始する予定だと説明した。当初は主に、グラフィックスプロセッサー(GPU)大手の米エヌビディアの「GB300」と「B300」を搭載するAIサーバーを生産する。中型や大型のクラウドサービスプロバイダー(CSP)やスタートアップ企業が顧客だ。その後、電気自動車(EV)向けのモジュールや通信製品を生産する。
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