住宅専門誌「住展雑誌」がまとめた台北市12行政区の未完成物件価格に関する調査によると、過去２年間の上昇率は万華区で45.9％となった。１坪当たりの価格は2006年の33万5,000台湾元から48万9,000元（約134万円）へと上昇した。25日付工商時報が伝えた。
同調査によると、今年の台北市全体の未完成物件の坪単価は平均59万9,000元。下半期に16.7％下落した結果、07年の62万3,000元を3.8％下回った。06年の50万5,000元からの上昇率は18.6％、万華の上昇率はこの約2.5倍だ。
万華区の上昇率が高いことについて、住展雑誌の倪子仁研発長は、同地区での大型の都市開発が住宅価格を引き上げたためと分析した。郷林建設の?正鎰董事長は、「万華は都市交通システム（ＭＲT）西門町周辺で、商業圏も発達している割に、過去10年間は新しい物件の建設が少なかった。潜在的には富裕層も多く、物件需要が望める」として、同社が積極的に開発に取り組む理由を説明した。
09年の見通しについて倪研発長は、今年第２四半期のピーク価格70万8,000元から約２割の下落が妥当な線だとし、現在より３～５％下落した水準で下げ止まるだろうとした。
