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作成日:2008年12月25日_記事番号:T00012525
台酒と台塩が中国進出に意欲、商標登録問題解決に期待
たばこ・酒の台湾エン酒(TTL、エンはくさかんむりに於)と食塩などの台塩(TAIYEN)は、これまで中国で認められなかった「中」「台」の文字入りの商標登録が、来年の中台公式協議で認められれば、中国市場への進出計画を積極的に進めたい考えだ。25日付経済日報が報じた。
台酒の韋伯韜董事長は、中国で商標登録事務を管轄する国家工商行政管理総局が来年2月6日、「台酒」の商標登録出願を公告することに同意していると指摘。中国の法令では3カ月以内に異議申し立てがなければ、商標登録が可能となるため、5月には中国展開できる可能性があると意欲をみせた。
台塩は中国で数年前に社名の商標登録がなされているが、同社の基礎化粧品ブランド「緑迷雅(LU-MIEL)」は商標登録が認められていない。しかし現在積極的に中国側と交渉を行っており、春節(旧正月)明けにも良いニュースがもたらされると期待している。洪璽曜同社董事長は、「既に登録済みの『台塩海洋深層水』から展開していきたい」と語っている。
中国の商標法ではこれまで、「中」が国名、「台」が地域名であることを理由にこれらの文字が含まれた商標権の使用を認めていなかった。しかし、中台双方による折衝を経て12月上旬、台酒の「台湾ビール」が中国での商標登録の審査手続きが完了し、来年2月にも正式に登録される見通しとなっている。