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華新麗華の冷間仕上ステンレス棒鋼、AIサーバー・ロボット部品向け強化(トップニュース)


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2025年12月17日_記事番号:T00125952

華新麗華の冷間仕上ステンレス棒鋼、AIサーバー・ロボット部品向け強化(トップニュース)

 ステンレス大手の華新麗華(ウォルシン・リーワ)は16日、冷間仕上ステンレス棒鋼の新ブランド「奇沃(スチールバル)」を創設したと発表した。精密加工が必要な▽半導体やAI(人工知能)サーバーなど情報通信技術(ICT)産業、▽ロボット産業、▽自動車産業、▽エネルギー産業、▽航空宇宙産業──などの部品向け受注を目指す。17日付経済日報などが報じた。

/date/2025/12/17/00steel_2.jpg王・副董事長(左4)は、スチールバルを顧客に真っ先に選ばれるようにしたいと語った(16日=中央社)

 スチールバルは、スチールとバリューから命名した。汎用規格のほか、産業用途に合わせ、▽切削性、▽耐摩耗性、▽耐熱性、▽軟磁性、▽清浄度──を強化する。例えば、▽半導体產業用流体制御バルブ、▽AIサーバー用液冷システムのクイックコネクター、▽ロボット用波動歯車減速機(ハーモニックドライブ)やセンサー、▽自動車産業の油圧レール、圧力センサー、▽エネルギー産業の精製プラント用部品、▽航空宇宙産業の制動装置やターボエンジン──などを想定している。

 焦佑倫・董事長は、世界の精密製造市場の急速な発展に伴い、単なる材料製造メーカーから、顧客と共同で研究開発(R&D)を行い、ソリューションを提供する時代になったと説明した。川上や川下のメーカーと連携してエコシステム(ビジネスの生態系)を構築し、世界で戦うと表明した。

■世界と中国で首位

 華新麗華は、冷間仕上ステンレス棒鋼の世界市場シェア首位。中国市場シェアは50%で首位で、主にAIサーバーと自動車産業向けだ。

 華新麗華の王錫欽・副董事長は、中国で冷間仕上ステンレス棒鋼は、AIサーバー用液冷システムのクイックコネクター向け売上高が10%を占めており、今後さらに拡大する見通しだと説明した。グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアの「GB300」シリーズ搭載AIサーバーはクイックコネクターを276個使用している。AIの発展に伴い、出荷が増える見込みだ。

 王・副董事長は、台湾、中国、欧州で冷間仕上ステンレス棒鋼を生産しており、2026年末に年産能力は18万トンに上る予定だと説明した。台湾では月産能力5000~6000トンへと、1000~2000トン引き上げ、中国では5000トンへと、1500トン引き上げる計画だ。

 

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