ニュース 商業・サービス 作成日:2025年12月18日_記事番号:T00125977
JR東日本グループの駅ビル開発・運営会社、アトレ(本社・東京都渋谷区、髙橋弘行代表取締役社長)は17日、台湾子会社の台湾捷爾東商業開発(JR東日本台湾商業開発)が、台北都市交通システム(MRT)台北駅地下1階の商業区画B組(3号、5号区画)の公募入札で運営事業者に決まったと発表した。契約面積は約543平方メートル。台北駅は1日の乗降客数が50万人を超える台湾最大の交通ハブだ。駅の利用者を主なターゲットに、食を中心としたゾーンを形成し、「通過する駅」から「暮らしのプラットフォーム」へ進化させると表明した。18日付経済日報などが伝えた。
アトレの台北駅地下街の内観イメージ(アトレのリリースより)
台湾メディアでは、来年第1四半期(1〜3月)にオープン予定と報じられているが、アトレは18日、開業時期は調整中と説明した。
台北駅は、▽国営台湾鉄路(台鉄)、▽台湾高速鉄路(高鉄)、▽台北MRT(淡水信義線、板南線)、▽桃園国際空港を結ぶ桃園大衆捷運(桃園MRT)──が乗り入れる台湾最大の交通ハブだ。
左は台北駅構内位置図、右は区画詳細図(アトレのリリースより)
駅周辺には、百貨店やショッピングモールの▽新光三越百貨の台北站前店、▽微風台北車站(ブリーズ台北ステーション)、▽京站時尚広場(Qスクエア)──や、地下街5カ所が集積している。2030年ごろには、複数の大型商業施設が開業する予定だ。
台湾メディアの報道によると、アトレと隣接する区画に、書店・雑貨チェーン大手の誠品生活(エリート・スペクトラム)が入居する予定だ。早ければ今月下旬に開業し、土産物、食品のテイクアウト、ドリンクスタンドなどを販売する予定だ。
■2年ぶり商業施設
アトレは、2019年1月に台北市信義区でオープンした微風南山(ブリーズ南山)の2〜4階に出店したが、新型コロナウイルス流行の影響も重なり、売り場が全て埋まらず、23年12月末に閉店した。
その後、JR東日本グループの台湾捷爾東事業開発(JR東日本台湾事業開発)は24年9月、台北MRT運営会社、台北大衆捷運(TRTC、台北メトロ)と、台北メトロが管理する駅および駅周辺の価値向上に向けた共同検討に関する基本合意書(MOU)を締結した。25年4月、台湾における駅や周辺のショッピングセンターの開発・運営、コンサルティング事業を担う台湾捷爾東商業開発を設立した。資本金は2億台湾元(約9億9000万円)。出資比率はアトレが97.5%、台湾捷爾東事業開発が2.5%。
このほかJR東日本グループは、▽JR東日本大飯店台北(ホテルメトロポリタンプレミア台北、台北市中山区)をはじめ、▽コワーキングスペース「One&Co Taipei」、▽フィットネスクラブ「JEXER(ジェクサー)」──を展開している。
今後、台北MRTの剣南路駅(中山区)や剣潭駅(士林区)で商業施設やホテルなどの複合施設を開発する予定だ。
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