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作成日:2009年1月6日_記事番号:T00012607
若い女性にかつらブーム、美容院代の節約にも

「かつら」と言えば、先月、対立する民進党支持者にかつらを暴かれ悔し涙を流した邱毅立法委員(国民党)の「かつら事件」が記憶に新しいが、かつらは何も髪の薄い男性だけのものではない。このところ、おしゃれのための女性用かつら(ウイッグ)が、ちょっとしたブームになっている。
不況にもかかわらず、かつらの販売額は前年同期比で35%も増加。ネットショッピングでもかつらの人気は高く、1週間に数百個も売れている。購入者の大半は、15~25歳の若い女性だ。
美容院でパーマをかけた場合、2~3時間という時間と2,000台湾元(約5,600円)以上の費用がかかる。それに比べてかつらは装着に5分もかからず、価格も1個1,000元前後と手ごろで、美容院に行くよりもずいぶん安上がりだ。頻繁に染毛剤(ヘアダイ)を使うと頭皮や体に良くないが、かつらだとその心配もない。
かつら使用歴1年以上という潘さんは、かつて美容院で新しいヘアスタイルに挑戦したが失敗。気に入らない髪型を隠すためにかつらを利用したところ、すっかり「ハマって」しまったという。値段の安さと、自由自在にヘアスタイルを変えることができる便利さが魅力だとか。
かつら業者、一美假髪忠孝店の邱嬌店長によると、以前は薄い髪や白髪を隠すためにかつらを利用する人が多かったが、今では大半がおしゃれのため。「パーマやヘアダイは髪を痛める」と、髪の健康を考える人が増えたことも、かつら人気の一因という。
意外なことに、同店の顧客約25%は海外在住の華僑。彼らは台湾に戻った際、海外にはない安くて質の良いかつらを買い求めるのだという。なお、かつらの寿命は1~2年だとか。