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陳前総統、北朝鮮への工作資金も着服か


ニュース 政治 作成日:2009年1月8日_記事番号:T00012673

陳前総統、北朝鮮への工作資金も着服か

 
 陳水扁前総統が北朝鮮に放射性廃棄物の受け入れを求めるため、3億台湾元(約8億4,000万円)の機密外交予算を組み、北朝鮮高官へのロビー資金に充てるよう外交部に指示しながら、実際に資金が北朝鮮側に渡った形跡はなく、陳前総統が資金を着服していた疑いが強まった。8日付蘋果日報が伝えた。

 機密予算着服の疑いは、外交部が陳前総統の機密外交に関する不正疑惑を調査する過程で浮上した。国家安全会議は当時、台湾電力の放射性廃棄物の処理で北朝鮮に協力を求めるため、外交部に約3億元の機密予算を組み、北朝鮮高官に働き掛けを行うよう指示した。しかし、機密予算が支出された形跡はなく、台湾電力が放射性廃棄物を北朝鮮に搬出した記録も見つからなかった。

 事実関係は既に最高検察署特別偵査組(特捜部)に通告されており、捜査が進められる見通しだ。

 最高検関係者は、一連の疑惑に北朝鮮への工作資金疑惑が含まれていることを認め、法務部調査局マネーロンダリング(資金洗浄)防止センターなどが資金の流れの解明に着手したことは認めたが、詳細は明らかにできないとした。

 なお、台湾高等裁判所は7日、陳前総統に対する保釈取り消しの見直しを求めた弁護団による抗告を棄却した。再抗告は法律上認められていないため、陳前総統は春節(旧正月)を拘置所で過ごすことが確定した。