台塑集団(台湾プラスチックグループ)主要4社の昨年通年の売上高は、前年比約12%増の1兆5,165億台湾元(約4兆2,610億円)に上り、過去最高を更新した。各社の売上高は、▽台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)、1,820億4,200万元(前年比0.24%増)▽南亜塑膠(南亜プラスチック)、2,087億1,850万元(8.74%減)▽台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)、2,498億1,700万元(4.09%増)▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)、8,755億7,300万元(同25.2%増)──となった。8日付工商時報が報じた。
昨年12月の売上高は4社合計で前月比6.63%減、前年同月比57%減の612億270万元だった。台塑石化は前月比16.53%減、前年比61.4%減の308億1,600万元で、4社のうち減少幅が最も大きかった。大幅減収の理由について同社では、▽原油価格の下落▽製油所の年次保守による稼働率7割への低下──を挙げた。
台化の12月売上高は前月比0.53%増、前年比53.35%減少の108億600万元だった。高純度テレフタル酸(PTA)やスチレンなど主力製品の価格下落が止まり、出荷量も安定したため前月からほぼ横ばいの水準を維持したと同社は説明している。
また台塑の同月売上高は前月比15.66%増、前年比42.92%減の96億7,600万元、南亜は前月比6.34%増、前年比56.97%減の99億470万元と、11月よりやや回復した。