ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

二重国籍疑惑の李慶安立委、議員辞職


ニュース 政治 作成日:2009年1月9日_記事番号:T00012707

二重国籍疑惑の李慶安立委、議員辞職

 
 米国との二重国籍保有が濃厚になっていた李慶安立法委員(国民党)が8日、議員辞職した。9日付蘋果日報などが伝えた。
 
 李委員は米国籍の放棄手続きは済んでいるとの立場を守ってきたが、野党民進党が立法院を取り囲む抗議活動を行ったり、予算案審議に支障が出ている事態を受け、「徹夜で考えた末、立法委員を辞職することにした」と理由を説明した。
 
 関係者によると、李立法委員が辞職を決断したのは、「台米関係を破壊しないでほしい」という馬英九総統からの電話だったという。米国は既に、馬総統や李委員本人に二重国籍保持が確認されたことを通知しているという。
 
 李委員の辞職に伴い、台北市大安区では3カ月以内に補欠選挙が実施される。民進党は候補者として昨年末に退任したばかりの、陳敏薫・前台北101董事長を擁立するという観測も出ている。
 
 李委員は国民党元老の李煥元行政院長の娘で、テレビキャスターや台北市議を経て、1998年から立法委員を務めるスター議員だった。しかし、昨年3月以降、米国との二重国籍疑惑が繰り返し報じられ、最近にも李委員が米国のパスポートを保有しているとの証拠資料が公開されるなど、不利な立場に追い込まれていた。