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作成日:2009年1月9日_記事番号:T00012725
南亜マイクロン陣営、プロモス統合に執念
エルピーダメモリが茂徳科技(プロモス・テクノロジーズ)と連名で統合計画を経済部に提出したことが8日報じられたが、これによりプロモス争奪戦から脱落したとみられた南亜科技と米マイクロン・テクノロジーの陣営は、依然同社の統合に強い意欲を持っているようだ。9日付工商時報によると、南亜科技の李培瑛資深副総経理や親会社に当たる台塑集団(台湾プラスチックグループ)の幹部が8日、陳民良プロモス董事長のもとへ2度目の訪問を行った。
プロモスは既に数回にわたってエルピーダ陣営に加わることを表明しているが、DRAM業界で世界2位となるには、プロモスの保有する月産能力10万枚の12インチウエハー工場を陣営に加えることが鍵となるため、南亜・マイクロン側は依然積極的な姿勢を保っているようだ。
南亜・マイクロン陣営が計画しているプロモス統合計画は、政府が400億~500億台湾元(約1,100億~1,375億円)をプロモスに注入して設備メーカーや材料メーカーへの債務を返済し、資産と負債の清算を進めた上で、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)の傘下にNAND型フラッシュメモリーの受託専門メーカーとして編入するというものだ。プロモスはこの計画に乗り気でないと報じられている。