上場・公開企業の昨年の売上高が出そろい、1位は鴻海精密工業の1兆4,730億4,300万台湾元(約4兆円、前年比19.1%増)で、2位の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)に約6,000億元の大差をつけた。鴻海集団は鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)と群創光電(イノルックス・ディスプレイ)も上位20位以内に入った。11日付工商時報が報じた。
台塑石化は前年比25.5%増の8,755億7,300万元。昨年の原油価格高騰が業績に反映した。台塑集団(台湾プラスチックグループ)は、台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー)、南亜塑膠工業(ナンヤ・プラスチックス)、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)を合わせた主要4社がすべて20位以内に入った。
3位はノートPC受託生産最大手の広達電脳(クアンタ・コンピュータ)で7,857億7,900万元、成長率は1.07%と低い伸びにとどまった。
上位20社のうち売上成長率が最も高かったのはノートPC受託生産の緯創資通(ウィストロン)で55.25%(4位、4,451億7,400万元)。宏碁集団は宏碁(エイサー)も31.18%(6位、4,186億9,300万元)と高い成長率となった。
上位20社で成長率が最も低かったのは華碩電脳(ASUS)のマイナス57.73%(11位、2,493億5,000万元)。次いで光宝科技(ライトン・テクノロジー)のマイナス45.74%(20位、1,421億元)だった。20社のうち、売上高が前年比でプラスになったのは15社、マイナスは5社だった。プラス成長の企業も、成長率10%以下が8社と過半を占めた。