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厳しい冷え込み、大台北で25人が死亡


ニュース 社会 作成日:2009年1月13日_記事番号:T00012792

厳しい冷え込み、大台北で25人が死亡

 
 中央気象局の低温特報発令が続く中、大台北地区(台北県市、基隆市)で12日、気温低下による体調不良で過去最多の25人が死亡した。死亡者の多くは高齢者だったが、暖を取ろうとして酒を飲み、屋外の階段で倒れ亡くなった34才の女性もいた。医師は「飲酒で体を温めようとするのは間違い。体温の低下を招きやすく、低温死する危険もある」と注意を呼び掛けている。13日付蘋果日報が報じた。

 亜東紀念医院家庭医学科の陳志道医師は、「飲酒や入浴は血液循環を促進するため、血管が拡張し、体内の熱も放散される」と説明し、「一時的に体が暖まったように感じるが、実際には血管拡張時に送られた血液に保温力はなく、適切な防寒措置を採らなければ、容易に体温は低下する」と警告している。

 また、台北市で亡くなった18人のうち9人が80才以上の高齢者だったことについて陳医師は、「気温が低下すると心臓血管疾病や高血圧の患者は病状を悪化させやすい」と指摘し、高齢者に対して太陽が出てから屋外に出掛けるよう注意を呼び掛けた。

 中央気象局では、北部で最低気温が10度を下回るような厳しい冷え込みは14日まで続くが、15日から回復に向かい、週末には台北市で最低15度前後まで上昇するとしている。