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不景気で質屋繁盛、質草にTバック3万枚も


ニュース 社会 作成日:2009年1月13日_記事番号:T00012793

不景気で質屋繁盛、質草にTバック3万枚も

 
 春節(旧正月)が間近に迫る中、年の瀬を越すのも困難なのがこのご時世だ。昔から「貧乏人がいかに貧乏か分かる商売」などと言われるように、不況を最も実感しているのは質屋かもしれない。昨年からの景気落ち込みで、質屋が大繁盛しているという。
 
 質屋チェーン業者「大千当鋪」によると、ここ1年で質入れする人は約2割増加。顧客の年齢層は、これまでの40~50代の中年層から、20~30代の青壮年層へと若年化が見られるという。
 
 質屋の同業組合、台北市当舗公会によると、春節を前に質屋を訪れる人が増えている。質草には、金の指輪や宝飾品に加え、これまでほとんど見られなかったルイヴィトンやグッチなど有名ブランドのバッグも持ち込まれるようになった。
 
 ちょっと変わった質草では、布団、大人のおもちゃ、ゴム草履、廃車寸前のボロバイク、フライドチキンの移動屋台なども。中でも怪しい質草はTバック。市価150台湾元(約404円)のTバックは、質草になると1枚たったの10元だが、これで30万元を借りたケースがあるというから仰天だ。計算すると3万枚以上を質に入れたことになる。
 
 そのほか4億元相当の納骨堂を担保に7,000万元を借りた人や、市価600万元の軽航空機で100万元を、市価300万元のヨットで80万元を借りたケースもあるという。
 
 質草が多様化する一方で、子供の学費を借りるため、結婚や子供の誕生祝いにもらった宝飾品を質入れするという、涙ぐましいケースも増えているとか。
 
 台北市動産質借処では、春節前の一週間(19~23日)は、営業時間を午後6時半まで2時間延長し、市民の需要に対応するという。