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中国海軍、ソマリア海域で台湾船舶護衛を開始


ニュース 政治 作成日:2009年1月13日_記事番号:T00012795

中国海軍、ソマリア海域で台湾船舶護衛を開始

 
 中国人民解放軍は12日、海賊が出没するソマリア海域で台塑集団(台湾プラスチックグループ)所属の「宇善号」を含む中台の船舶4隻に対する護衛行動を開始した。中国海軍が台湾船舶を護衛するのは中台分断以来初めてで、今後論議を呼ぶのは必至だ。13日付中国時報が伝えた。

 台湾政府は中国がソマリア海域で台湾船舶も護衛対象に含める方針を示したことから、独自に海軍の艦船を派遣して、台湾船舶の護衛に当たらせることを検討していた。中国海軍は台湾側が検討を進める間に台湾船舶への護衛実績を示し、間接的に台湾に対する主権をアピールした形だ。中国海軍による矢継ぎ早の「攻勢」に対し、台湾側は船舶から中国側に護衛要請を行わないよう自制を求める以外に打つ手がないのが現状だ。

 新華社電によれば、宇善号は同日、中国船籍の3隻とともに中国海軍駆逐艦などによる護衛を受けた。台湾側の記録によれば、宇善号は台塑集団傘下の台塑海運(FPMC)が保有する石油製品タンカーとみられ、リベリア船籍となっている。中国側の報道では「商船」となっているが、同一船舶である可能性が高いとみられている。