台湾糖業（台糖）は、2011年に中国に単独資本で養豚場を建設し、将来的には100頭規模まで拡大、養豚飼育から肉製品販売までを一貫して手掛けることを計画している。13日付経済日報が報じた。
台糖の計画では、まず華東、華中、華北エリアのいずれかに養豚場と飼料工場を設置する。中でも華東エリアの江蘇省の可能性が高いようだ。長期的には、同社と専用契約または委託生産契約を結んだ加工工場を通じ、上海を中心とした卸売・小売市場に供給していく考えだ。中国投資額は50億～70億台湾元（約130億～190億円）と見積もっている。
同社内部では、▽中国の経済成長に伴う肉製品の需要増▽食肉の中で特に豚肉が好まれていること──などに商機を見込んでいる。また、中国の養豚業者は小規模で育成率も高くないことから、優位な立場に立てるとみている。
