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TSMC、受注急増で稼働率上昇か【表】


ニュース 電子 作成日:2009年1月13日_記事番号:T00012814

TSMC、受注急増で稼働率上昇か【表】

 
 ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)がこのほど、米エヌビディアやクアルコム、アルテラなどから急きょ受注を獲得したとの観測が出ている。花旗環球証券(シティグループ・グローバル・マーケッツ)の陸行之首席アナリストによると、これにより同社の生産能力利用率は今月の35~40%から2月は40~45%に上昇、さらに3月は50%を超える見通しだ。TSMC幹部はこれについて、ノーコメントとしている。13日付蘋果日報が報じた。
 
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 陸アナリストは、TSMCの昨年第4四半期の売上高は前期比30%以上減少した一方、同社顧客では約20~25%減にとどまっており、これは顧客の在庫水位が10~20%低下したことを示すと指摘した。これにより顧客の在庫回転日数が昨年第3四半期の2.5~3カ月から、現在2~2.4カ月に短縮したため、緊急の受注が発生したものとみられる。

 陸アナリストによると、日月光半導体(ASE)や矽品精密工業(SPIL)も同じ顧客から受注したとされるが、世界的な経済情勢は後退を続けているため、こうした受注はメーカーが一部の製品の在庫不足を補うためでしかなく、継続的な受注は難しいとの見方もある。