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中鋼が輸出価格の提示延期、中国市場回復の兆し受け【図】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2009年1月14日_記事番号:T00012839

中鋼が輸出価格の提示延期、中国市場回復の兆し受け【図】

 
 中国鉄鋼市場における鋼材価格の回復および中国大手、上海宝鋼集団の国内受注が好調との観測を受け、中国鋼鉄(CSC)が昨年末から今年年初までに提示すべき第1四半期の輸出価格の公表を延期している。同社は春節(旧正月)明けにアジア市場のマーケット状況を確認した後、決定するもようだ。中鋼が価格提示を延期したのは初のケースだ。14日付工商時報が報じた。
 
 同社は昨年11月末、域内価格で平均22%という大幅な値下げを行った後、今年第1四半期の輸出価格も値下げする考えとみられていた。しかし宝鋼および鞍鋼など中国大手が熱延製品の輸出価格をわずかながら値上げしたことを受け、市場では中鋼が値下げ幅を縮小するとの観測も出た。
 
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 また中国市場では年明け以降、川下メーカーで在庫を補充する動きが出ており、上海や広州などでは冷延、熱延製品ともに1トン当たり平均100~200人民元(約1,300~2,600円)の値上がりを見せている。
 
 中鋼幹部は、春節明けに市況が好転していれば、現在の水準を維持する可能性があるとしている。なお、値上げについては、「さらに観察を続ける必要がある」と語った。