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石油各社、航空会社の燃料購入に担保要求


ニュース 石油・化学 作成日:2009年1月15日_記事番号:T00012867

石油各社、航空会社の燃料購入に担保要求

 
 台湾中油と台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)が、中華航空(チャイナ・エアライン)と長栄航空(エバー航空)の2社に対し、航空燃料の販売時に、売掛金の回収不能に備えた担保を差し入れるよう要求していることが14日までに分かった。15日付蘋果日報が伝えた。

 担保要求は、両社の信用格付けの低下に加え、金融デリバティブ商品で300億台湾元(約800億円)を超える損失を出していることを懸念したためだ。石油会社が売掛金回収不能を懸念し、航空会社に担保を要求するのは極めて異例だ。

 両社は異例の要求をいったんは拒否したが、その後の協議で、改めて信用調査会社2社に調査を依頼し、その結果を見た上で対応を決めることに同意した。

 中華航の韓梁中副総経理は「われわれの代金支払いも経営も極めて正常なので、要求は拒否した」と述べた。

 現在、両社は年間70万キロリットルの航空燃料を購入しており、その3分の2を台湾中油が、残りを台塑石化が納入している。